皆様、いかがお過ごしでしょうか? 
3月のコラボラツィオーネの演奏会を終えイタリアに戻り
すでに2ヶ月が過ぎている・・・・ということに、
はっ、と気がついたところです。
こちらは雨が降ったり、晴れたりなかなかはっきりしない天気が
続いていますが、確実に夏=ヴァカンスの季節が近づいております。
 こちらの学校は6月が年度末になるため、先日すべての授業が終了し、
後半、来月と試験期間となります。 
私は3日ほど前に最後の学科試験を終え、残すのは2台ピアノと
連弾の試験&ピアノ最終実技試験のみとなりました。
 さて、こちらにもショパンとムジカノーバの記事が届き
その暖かいお言葉に本当に励まされ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今回の演奏会は最終章となっておりましたが、私にとって
新たな出発の第一歩となりました。 
これから長く続く音楽の道。
何事にも心をこめて、精一杯取り組み、歩んでいきたいと思います。

 今回はまず、ピアチェンツァでがんばる方々を紹介したいと思います。
五月のはじめに金管五重奏と歌の演奏会へ行ってきました。
プログラムはヘンデルを中心としたバロック音楽特集でした。
 会場は古い教会を改装したもので、天井にはフレスコ画が残っています。
そして、なんといっても天井が高い。
特に舞台にあたる部分は天上がアーチ状になっていて
それが教会独特の不思議な音響を作り出していました。
トランペットの音が直接ではなくまずはアーチ状の天井に上り
そこから降りそそいでくるとでもいいましょうか。
その音と天井の天使たちのフレスコ画。
さて、金管五重奏のトランペットにピアチェンツァ在住の霧生貴之さん
歌手の中に伊藤佐智馨(いとうさちか)さちかさんがいらっしゃいました。
霧生さんはイタリアとスイスを中心に演奏活動をしており、
トランペットを背負って飛び回っています。
最近では古楽器のトランペット奏者として日本にもたびたび行っているそうです。
霧生さんにはいつも、いろいろな音楽情報、演奏会情報を
おしえていただいております。今月も演奏会のため日本に帰国するそうです。
 古典派の交響曲をオリジナル楽器(古楽器)でというコンセプトでの
演奏会だそうです。 私もCDを貸していただき聴いたのですが、
音色などとても興味深いものでした。 
6月29日浜離宮朝日ホール、鈴木秀美指揮、
オーケストラ・リベラ・クラシカ 第18回定期演奏会、

7月6日大阪いずみホール
同じく鈴木秀美指揮オーケストラ・リベラ・ムジカでの演奏会だそうです。
今秋にも予定されているようです。
プログラムはハイドン、モーツァルト、ベートーベンの交響曲。
詳しくはwww.hdm-olc.com をご覧ください。

そして、伊藤佐智馨さん。コンセルバトーリオの声楽科の3年生です。
がんばりやさんで何事にも全力投球!彼女は20歳でイタリアに来てただいま23歳。
まず、20歳で外国へ一人で来て勉強しようというその勇敢さに脱帽。。。
それに私以上にしっかりしているんです(笑) 
この演奏会でも霧生さんとトランペットとソプラノのドュエットを
堂々と演奏されていました。 彼女を見ていると、本当に歌が大好きで大好きで、
もっともっと上手になりたい、いろいろな曲を歌いたい、
そんな純粋な気持ち、情熱が私にも伝わってきます!
 いつもいろいろな人に助けられ、勇気をもらって
私たちは前に進んでいけるんだなと実感させられます。
たくさんの人との出会いがそれぞれの音楽の可能性を広げていってくれる。。。 
これからも一つ一つの出会いを大切にしていきたいと思います。

   


皆様いかがお過ごしでしょうか? 
こちらイタリア、ピアチェンツァはここ数日お天気のよい日が続き、
春を超えて初夏を思わせる暖かさです。
私は3月24日のカザルスホールでの演奏会を終え、
2日後に日本を発ちこちらに戻ってきました。
帰ってくるなり、譜読みや課題の山?! 
早速17日に歌曲のクラスの発表会で伴奏することになりました。
演奏会後の余韻に浸ることもできず、日本の桜を見ることもできず、
再びイタリアの留学生活へ。。。
今回は演奏会準備も含め約2ヶ月日本に滞在しました。 
その間、地元の小学校でおしゃべり&演奏会をピアチェンツァで
一緒に勉強していた歌の友達とさせていただきました。 
イタリアの話、カンツォーネ、ピアノ演奏に子供たちが思った以上に
喜んでくれて、とても嬉しく思いました。
子供たちの目の輝き、忘れられません。 
そして、24日のコンサート。東京での演奏会は今回が初めてで、
しかもこのように大きな演奏会。
さらに、〜日本の西洋音楽の歴史をつくった音楽家に捧ぐ〜という
重みのある構成。 
成し遂げることができるのか、心配、不安でいっぱいでした。
しかし、先生のご指導、仲間たちの励ましによって何とか本番を
迎えることができました。
そして本番・・・会場においでくださった皆様の本当に暖かい拍手を
いただいたとき、なんともいえない感動で、胸がいっぱいになりました。
 今回の滞在、演奏会を通したくさんのことを学び、感じることが
できました。 声、音、音楽が持つ可能性、不思議な力。
音楽を通し、人と人がふれあいひとつになる瞬間。
たくさんの人たちに支えられて私たちは音楽をすることができ、
そして生きていくことができるのだということ。 
まだまだ私たちは走り出したばかりだけれど、こうした感動を忘れず、
情熱を持って突き進みたいと思います。前進あるのみ!!!
 残りの留学生活をくいのないようがんばりたいと思います!
                     4月7日 ピアチェンツァ 
   

9月3日 ミラノの教会での演奏会にて。 年代物のオルガンと。


皆さんいかがお過ごしでしょうか?
こちらイタリアは、8月は少し涼しく過ごしやすかったものの、
ここ1週間暑さが戻り残暑となっています。
はやいもので、イタリア留学も最後の年になりました。
コンセルヴァトーリオの試験もほぼ終了し、これから帰国まで歌曲、
オペラ伴奏を集中して勉強をしようと考えています。
この夏休みは日本に帰国せず、こちらで過ごしました。 
8月の始めには、オルヴィエートという街へ行ってきました。
昨年この街で開かれている講習会で知り合った先生ご夫妻が今年も演奏会を
されたので、それを聴きにいってきました。演奏会はとてもすばらしく、
特にトスティの歌曲が心に残りました。そのほかにスペイン歌曲、
フランス歌曲と盛りだくさんでした。奥様が歌手、
旦那様がピアニストとあって、その音楽はお互いを思いやるやさしさ、
暖かさいっぱいでした。 
去年一緒に勉強した仲間も何人かこの演奏会を聴きに来ていて、
なんだか同窓会のようでもありました。
ダミアーノ(イタリア人のピアニストでオペラ伴奏を勉強中。歌も上手で
ノヴァーラという街の劇場で合唱の仕事もしている)は今年も講習会に
参加して頑張っていました。
ジャンルーカ(Gianluca Sciarpelletti(Tenore)イタリア人のテノール)は
いくつかのオーディション、コンクールで優勝し、
音楽活動が順調に進んでいるようです。
オフィシャルホームページもできたそうです。
(www.gianlucasciarpelletti.com)  
そしてようこさんという日本人のピアニスト。
彼女とも昨年この講習会で知り合いました。伴奏の技術、知識がとてもあり、
私の目標とする人です。彼女とは8月後半のスペインでの講習会
(演奏会をされたご夫妻講師)へ一緒に行ってきました。同じように音楽を
目指す仲間に会い、いろいろ話をして刺激を受け、楽しかったです。

さて、8月の後半はスペインのダローカという街へ歌と伴奏者のための
講習会へ行ってきました。ようこさんと合流しいざスペインへ。
最初の難関はスペイン語。イタリア語に良く似ていると聞くものの、
実際はかなり違っていてなかなか大変でした。
帰る頃にはかなり上達したと思うのですが。。。講習会のスケジュールは朝、夕と
それぞれ3時間半ずつ計7時間のレッスン。1時間交代でレッスンにやってくる
歌手の伴奏をしました。そこでまず感じたことは、伴奏者は体力、集中力の持続が
必要だということ。講習会参加初心者の私は2日目にして少々ダウン気味。
必死でついて行く日々。そんな中、人間の順応性はすごいもので
気が付かないうちに食欲不振が食欲旺盛に!何とか最後まで頑張ることが出来ました。
他にも伴奏者として学ぶことはたくさんありました。
オペラ伴奏において、指揮者が絶対であること。
この講習会ではオペラ伴奏のときは先生が指揮をしてくださり、
それを見ながら伴奏をしました。そして、常にオーケストラ意識し
音作りをしていくこと。
本当にたくさんのことを学ぶことが出来ました。とても充実した1週間でした。
 講習会から帰国し1週間後の9月3日には、ミラノの教会で宗教曲のコンサートを
ソプラノとバリトンの方たちとしました。
演奏会では年代物のオルガンを弾かせていただきました。鍵盤は4オクターブしかなく、
ピアノとかってが違うので苦労しました。けれど聴きにきてくださった方々が
とても喜んでくださり、とても嬉しかったです。
 一つ一つの経験が私にとってほんとうに貴重なものだと実感しています。
残りのイタリア滞在をよりよいものにするため、日々努力していきたいと思います。

                       9月8日 ピアチェンツァにて


気が付けば、2005年が終わろうとしています。
今年の冬は例年に比べ寒いように思います。
そして、よく雪が降ります。今日も、しんしんと降っています。
さて、今年はクリスマスぎりぎりまで本当にばたばたしていました。
けれどたくさんの新しい経験ができ、とても充実していたように思えます。
12月13日〜22日までコンセルの歌の先生のクラスで行われる、
子供向けのクリスマス劇の伴奏をさせていただきました。
約50分の劇にはたくさんのクリスマスソングが含まれ、
子供達は大喜びでした。 
私にとっては初めてのことばかりでした。
そして、伴奏者として新たに学ぶことがたくさんありました。
まずは伴奏とはいえ、劇中の音楽面での責任は私がすべてを
負っているということでした。レチタチーヴォからクリスマスソングへ
移り変わるとき、そのテンポ、リズム感、雰囲気を歌い手達に与えるのは
私の役目でした。
そして、約10人の歌い手(合唱)を私が引っ張っていくということ。
伴奏は歌い手達に合わせてついていくのではなく、
ピアニストがすべてを仕切っていることがほとんどだということを実感
しました。
実際、約20回の公演中ちょっとしたテンポの変化で、
劇自体のリズムが大きく変わることを何度も体験しました。
子供向けの劇ではありますが構成として、
アリア(クリスマスソング)―レチタチーヴォ(語り&演技)―と続くので
オペラとあまり変わりが無いように思います。
今回のこの経験は今後に大きく役に立つように思います。
24日の夜には教会でクリスマスミサのオルガン伴奏をしました。
小さな教会で、小さなミサでしたが心温まるミサでした。
私にとってはこれまた初めての経験で、クリスマスのミサということで
かなり緊張しました。
25日、26日と歌の先生が私や歌の生徒を招いてくださり、
たくさんのご馳走をいただいて楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
歌の先生の暖かい心遣いにふれ、穏やかな、優しい気持ちになることが
出来ました。
また来年、こんな気持ちを忘れず新たな出会い、新たな経験をひとつひとつ
大切にしていきたいと思います。
  12月28日 ピアチェンツァにて。

↑「舞台袖にて」
気が付けばすでに10月もそろそろ終わろうかというところです。
ピアチェンツァは毎日どんよりとした天気が続いています。
霧の季節到来です。そしてかなり冷え込んでもきました。

8月のオルビエートという街での講習会はいろいろ大変でしたが
良い経験となりました。
歌い手との音楽稽古から始まり→舞台での演出稽古→リハーサル→本番と、
オペラが公演をむかえるまでの過程を身をもって体験することが出来ました。
公演では、歌い手を音楽に合わせ舞台上に出す仕事や、舞台袖で合唱と一緒に
タンバリンも演奏しました。(オペラ椿姫第三幕バッカナーレ)
なかなか出来ない体験です。
 そして何より、たくさんの出会いがありました。
すばらしい先生との出会い。良い仲間との出会い。
すばらしい音楽会との出会い。すべてが私にいろいろなことを
教えてくれたと思います。 私にとって忘れられない講習会になりました。

講習会から戻り、9月はピアノの試験の準備に追われ、10月始めに
コンセルヴァトーリオのピアノの試験を終えました。今年は最後の年です。 
また、10月2日には日本歌曲の演奏会ピアノ伴奏で参加しました。 
4人のソプラノ(ピアチェンツァに住む日本人)のでソロあり、重唱あり、
アカペラありでとても好評でした。
着物でピアノを弾くという始めての経験もしました(笑)

さて、今年はさらにどのような経験を得られるのかとても楽しみです。
たくさんのことを吸収し私の音楽に生かすことが出来ればと思います。

10月23日ピアチェンツァにて

皆様いかがお過ごしでしょうか? 
かなり長い間留学日記をお休みしてしまいましたが
心機一転またいろいろ報告していきたいと思っています。

私は少しはやめに日本での夏休みを終え、イタリアに戻ってきました。
今回は大学時代の友達と一緒にイタリアへ戻り、10日間ほど旅行を
しました。
留学生活始まって以来の久しぶりの旅行です。
今回は念願の野外オペラを見に行って来ました。
イタリア野外オペラというとヴェローナがとても有名です。
野外ということでスケールのある演奏、舞台が見ものです。
しかし今回はイタリア人の友達のすすめで、
マチェラータというところの野外オペラへ行って来ました。
この野外劇場は音響のことを考えて作られていて
まったくマイクを使わずに公演が行われます。
この日はTosca(トスカ)の初日でゴージャスに着飾った人たちで
いっぱいでした。
そこには非現実的な世界が!
開演にむけて徐々に期待は膨らんでいき・・・・・

演奏が始まった瞬間涙が出そうなくらい感激しました。
オーケストラの演奏が星空から包み込んでくるように聞こえてきたのです。
不思議空間!!!
そしてマイクも使っていないというのにソプラノの迫力のある美声!!!
イタリアは’‘歌大国’なんだと改めて感じました。
そして最後まで耳は釘付け状態でした。

しかし残念なことに演出が。。。 かなり斬新な演出でヌードも多々あり。。。
演奏終了後にはブーイング、罵声のあらしが!←今まできいたことのない
迫力!もう大変!!(すばらしかった歌手にはブーイングありません。
なんともわかりやすい。)
次の日の新聞でもかなり取り上げられたようです。

何はともあれ大満足でした。
次の日にはアリアを鼻歌でイタリア人の友達と歌ってる私が。。。
だんだん鼻歌イタリアおじさんに近づいてきたのでしょうか?

明日から気分を切り替え、約20日間オルビエートという町へ
講習会に行ってきます。
この講習会のコンセプトは「参加者がオペラを一本ものにする」
というもので、オーケストラ、歌手、指揮者、伴奏者などなど
学生がほとんどです。
最終日には劇場での公演が待っています。
私は指揮者アシスタント(伴奏者)として参加します。
さてさて、どうなることやら。。。
できるだけたくさんのことを吸収してこようと思ってます。
その報告はまた次回で。

8月7日ピアチェンツァにて。

気が付けば、11月。イタリアは比較的暖かいです。
しかししばらく天気の悪い日が続き、
です。

さて、私は10月の始めにピアノの
試験を終え、先週英語の試験を終えま
することになるとは。。。
(私は昨年からコンセルヴァトーリオの大学コースを取っているため
授業内容が少し違います。それで英語でをやってます。)
何が大変て授業で英語をイタリア語で説明するということと、
英語とイタリア語を瞬時に使い分けなくてはいけないということです。
イタリア人(外国の方)を見ると自動的にイタリア語が出てくる状態だったので
(アメリカ人にもイタリア語で反応してしまう)
かなり大変でした。しかし、比較的この2つの言語は似ているので、
単語を覚えるのは英語だけをやっていた学生のころよりはかどりました。


今年はコンセルヴァトーリオとミラノの音楽学校の両方へ通っています。
コンセルは11月、ミラノの学校は10月から新学期が始まっています。
ミラノの学校では声楽伴奏専門のコースへ通っています。
歌曲伴奏(イタリア歌曲を選択。ほかリート、フランス歌曲、宗教曲など)、
オペラアリアの伴奏、オペラスコアリーディングの3クラスへ通っています。
どのクラスもとても興味深いです。
しかし、初見演奏がかなり苦手な私にとって
毎週の譜読みにかなりてこずっています。オペラの伴奏となると歌のパート
(言葉)もある程度予習しなくてはならないので
かなり時間がかかってしまいます。
さらにスコアリーディングの先生は容赦なくピアニストにも歌うこと(弾き歌い、
またはドゥエットの相手役)を要求してくるので、やることがいっぱいです。
もともと歌が好きなので歌うということに抵抗はありませんが、
中にはかたくなに歌うことを拒む学生(ピアノ)もいます。
まだまだついていくのに精一杯ですが、どうにかがんばっていきたいと
思ってます。
コンセルヴァトーリオでは引き続きピアノソロを学ぶ予定です。
しかしそれ以上にちょっと楽しみなのはチェンバロのレッスンです。
ここはイタリア、なんだか年代物の楽器がごろごろしているんです。
ま、今でも使用可能なものは少ないようですが。そんな楽器に触れられることが
出来るとはなんともありがたいことです。
毎日ばたばたしていますが、とにかく前進あるのみです。




6月のイタリアはもう夏のようです。日中は30度前後まで気温も上がります。
湿度が低いので、日本のような蒸し暑さは感じられません。
しかし日差しはとても強くじりじりと照りつけ、
長い時間外を歩くのはかなり辛いです。

6月の中旬には授業もすべて終わり、その後約一ヶ月間はテスト期間になります。
私は今年、音楽史と和声試験をうけました。
音楽史はギリシャ音楽〜1800年の器楽音楽と声楽曲(オペラ史)全般試験が
範囲でした。試験方法は口答試験です。
私はラウレア取得のコースを選んでいるので先生方の質問に答えるだけでした。
ちなみに私が試験で話したことは、グレゴリオ音楽〜初期のポリフォニー、
コンチェルトの形式について(ヴィヴァルディ〜)、
1800年のイタリアオペラについてでした。 
伝統的なディプロマ取得の生徒たちは約30ほどに分かれたカテゴリーを
自分の番になったらくじ引きで決め、それについて話すというかたちです。
和声の試験は4時間の筆記テスト(バス課題と転調課題)
それと口答試験(アナリーゼといろいろな作曲様式フーガ、組曲、ソナタ形式、
変奏曲などについて)でした。
和声は無事合格。後は音楽史の結果を待ってます。
とりあえず終わったので一安心です。
テスト前は寝ても覚めても音楽史の単語やら作曲者名などが頭の中をめぐり、
ピリピリとした数日を過ごしました。
終わった今でもご飯を食べながら、寝る前にふと音楽史を
思い出している自分がいます。苦労したかいがあってか
1週間たっても結構覚えているものです。ちょっと驚いています。
ピアノの実技の試験は9月にする予定です。

来年度から歌のクラスへ伴奏の勉強のためおじゃますることになりました。
歌のクラスには伴奏助手の先生が必ずいます。
その譜めくりをしたり、歌の生徒と組んでオペラをみていく予定です。
今月初めにお願いにうかがったのですが、先生方もとても親切で
早速簡単な曲の初見伴奏をしました。しかし、もともと初見は苦手ですが
これでもかというようにうまくいかず、大変でした。
伴奏助手の先生が一言「気にしないで、慣れることが必要だから。
でも楽譜の見方、弾き方はソロとはまったく違うことを覚えておいてね」と。
わかっていたつもりでも、どう違うかどう楽譜を見るか理解していないと
実感しました。0からの勉強が始まります。

約1年半生活していますが、実りある留学生活を送ることは
本当に難しいと思い知らされました。来月には一時帰国をします。
イタリアでの留学生活を充実させるための、
自分なりの準備をきっちりしたいと思っています。
                       6月20日ピアチェンツァより

皆様いかがお過ごしでしょうか?
イタリア、ピアチェンツァもようやく春本番となってきました。
というより初夏の感じもうかがえます。
日も長くなり日没は午後8時を過ぎてからです。なので暗くなるのは10時ごろです。
最近は時々、ルームメイトのかおりさんと練習後に、お散歩に出かけます。
なかなかお互いゆっくりとした時間が持てず、
ほんの30,40分ですがちょっとした気分転換になります。
街中を抜けプブリコパッセッジョ(車は通行禁止、人と犬と自転車がOK)という
並木道を通り抜け、家に戻ります。
この時期は夜遅くまでビアテラスやお店が開いていて、夜になっても
にぎわっています。
 さて、この時期になりますとイタリアのオペラシーズンも
終わりにさしかかっています。
ピアチェンツァの劇場でのオペラも終わりました。劇場によって異なりますが
オペラシーズンは毎年10月頃から6月頃までです。
その後夏は野外オペラが中心になります。
今シーズン私はいろいろなオペラをみました。リゴレット、仮面舞踏会、
タンクレディー、ソンナンブラ、ホフマン物語、マダムバタフライ。
そのなかで一番印象に残るのはホフマン物語でした。
この時私が観に行ったのは最終公開リハーサルでした。
劇場はパルマのテアトロレッジョ。リハーサルといってもほとんど本番と
同じです。音楽、演出、歌、舞台、衣装
すべてが一体となった総合芸術オペラとは。というのを
みせられた感じでした。衣装舞台は細部までこだわりがあり、歌い手も
それぞれのびのびと歌い演じていると思いました。
演奏会が終わってからもなんだか心地よい爽快感がしばらく続いたのを
覚えています。(その帰り乗ろうと思っていた電車が
一時間遅れだったのなんて気にもならず)
 リゴレットは2回見ました。
1回目はフィレンツェの劇場で日本から遊びに来ていた知り合いと観ました。
2回目はピアチェンツァの劇場で見ました。今回2回目のリゴレットを
どうしても最後まで見る集中力がなく、途中で帰ってしまいました。
私の体調が悪かったのか?舞台が良くなかったのか?
歌い手が良くなかったのか?いろいろ考えられるとおもいます。
自分でも良くわかりませんが何となく受け入れられなかったのです。
私は特にこの何となく嫌い好きというのが多いと思います。
これがこうで、だから嫌いなどと理由、原因が良くわからないのですが
だめなものはだめなんです。
非常に無責任だとは思うのですが、でも、音楽を含め芸術って
こういう感覚で観ること聴くことが多くありませんか?
もちろん理由があって嫌い好きということもあります。
すべてがそうだとは思いませんが。
演奏する側にとってみれば、私はなんとも勝手な聴衆です。
そんな私がピアノを弾いていて最近思うこと。やっぱり自分が好きな音を、
好きな音楽を奏でたいということ。
しばらくこれを目標に勉強したいと思っています。
                           5月 ピアチェンツァ
                               廣瀬美鈴
皆様いかがお過ごしでしょうか?
気が付けばもう4月も半ばにさしかかってきました。
ここ1週間はパスクワ(復活祭)で学校はお休みでした。
日本でいうゴールデンウィークみたいなものです。
休みに入るまでかなりばたばたしていたので
やっと一息といった感じです。

先週にはドイツ・リートの演奏会に参加しました。
ドイツ・リートは室内楽の授業で取っています。
演奏会二日前に私と共演する予定だった
歌の学生が体調不良でキャンセルに。
で、急遽日本人の歌手と出演することになりました。
(譜読み能力の優れた日本人は
いざって言うときの切り札になっています)
用意していた曲目は少し変更になり、
2日で譜読み、合わせ、レッスン、本番と
わけがわからないうちに過ぎていきました。
ま、何とか無事に終え今のお休みに至りました。

休みといってもどこへ行くわけでもなく、
普段出来ない部屋の掃除、洗濯、
クローゼットの入れ替え(夏物冬物)、
休暇中閉まってしまうスーパーへ食料の買出しと、
なんとも地味に過ごしました。
また明日から学校が始まり忙しくなってきます。

先月後半に、今回初めてイタリアを出て
ドイツへ2泊3日の旅行へ行ってきました。
日本人の友達との二人旅でした。
目的地はボン。ベートーヴェンの生まれた街です。
いやぁぁ〜ドイツの旅は快適でした。
まずは電車が時刻どおりにやってくる。
駅の時計も秒針付で正確ですし(イタリアの時計は時刻がばらばら)。
電車の到着するホームも決まってる。
(イタリアではぎりぎりまでホームがわからないし変更もよくある話。
何度冷や汗をかいたことか)
ちょっとイタリアを出ただけでまったく雰囲気が違うんです。

フランクフルトからボンまでライン川に沿って
電車は進んでいきました。
あちらこちらに古城が点在していてとても美しい景色でした。
ボンではベートーヴェンの生家へ行ってきました。
彼が生まれた部屋、直筆の楽譜、音楽の教科書で見た補聴器、
彼が実際使っていたピアノ。
間近で見ることが出来ました。
なんとも言い表せない感動を受けました。
何百年後に私が彼の残したものを見ているなんて。。。。。

そこで見つけたCD。ベートーヴェンが晩年愛用したピアノ、
グラーフ・フリューゲル(ハンマーフリューゲル)で演奏された最後の録音。
(この録音以降このピアノは使用することができなくなった)
高音はクラビチェンバロに似た音で、中音域から低音域にかけては
かなり現代のピアノに似た音だと思いました。
もちろん演奏されているのは彼の作品。
特にピアノソナタ作品111はなんとも迫力があって聴きごたえがありました。
演奏者はエリ・ナイ(Elly Ney)です。
彼が生きていたとき、こんな風に聴こえていたんだな。と思うと
またなんともいえない感動を受けました。

今回はなんとも充実感のある旅でした。
この一年半ほとんど旅行せずこもりっきりだったのですべてがとても新鮮でした。
今回感じたなにか。
ほんの少しでも私の演奏に生かせることが出来ればいいなと思います。

それではまた。        2004年4月14日ピアチェンツァ

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

つい先日、極寒の中よる外出する機会があって、
前日の雪の後もあって空気もきれいで
写真を撮りました。

私の住んでいるピアチェンツァのメイン広場
Piazza Cavalli(ピアッツァ・カヴァッリ)です。
建物は旧市庁舎。ロンバルディア・ゴシック様式の傑作で
赤レンガと大理石で建てられています。
広場にはファルネーゼ家の2体の騎馬像が構えています。
ともに17世紀のバロック様式の彫像です。
(写真の説明→地球の歩き方より)

晴れた青空の中の広場もきれいですが、
私は夜の方がどちらかと言えば好きです。

さて、2月のピアチェンツァは上旬には雪が降り寒く、
中旬は晴れの日が続き暖かく、下旬にはまた雪が降り寒く、
とかなり気温差のある1ヶ月でした。

案の定、私は1週間ほど風邪をひいてしまいました。
幸運なことに食欲だけは衰えず、食事はしっかり取っていたので
ひどくならずにすみました。
さらに心強かったのはルームメイトの存在でした。
一人暮らしで病気になったときの不便さや不安な気持ちは
昨年実感済みでしたので(ルームシェアを始めたのは今年の冬より)、
もう本当に感謝×3くらいのありがたさでした。

現在は曇りの日が続くとどよ〜んとしてしまう以外いたって健康です。
春が待ち遠しい今日この頃です。


最近のちょっとした発見を今回はお話しようと思います。
そんなことも知らなかったのか!?と言われてしまうかも
しれませんが私には発見だったのです。

イタリアの劇場(オペラ公演が中心の歌劇場)の舞台には
傾斜があるんです。
舞台の奥へ向かって坂道のようになっているのです。
劇を観客により良く見せるためのものだそうです。
なるほどうと思いました。しかし・・・。

1週間ほど前学校のすぐとなりにある小さな劇場(歌劇場)での
ピアノとヴァイオリンのコンサートに譜めくりを頼まれて
行ったときのことでした。
その劇場の舞台に傾斜があったのです。
これが例の傾斜ね、と実感するとともによく見てみると
ピアノも斜めなのです。リハーサルに来た演奏家の方たち
(たぶんイタリア人ではない外国の方たち)、特にピアニストは
座ったとたんに笑うしかない状況。

譜めくりをする私にとっても問題が。
体のあまり大きくない私(身長152cmそんなに腕も長くない)。
ただでさえ譜めくりは苦手なのに傾斜がついていることによって
さらに楽譜が遠い。
座っているときもしっかり踏ん張ってなくてはならないし。
いろいろな面で気を使うことの多い譜めくりでした。
でもこういった状況の中でも演奏しなければならない時もあるんだと、
いい経験にもなりました。

演奏会はもちろん大成功。数日後の新聞に写真と記事が載りました。
写真には私も眉間にしわをよせながら演奏家とともに。
それと、演奏会の次の日に体のあちらこちらが筋肉痛になったことは
言うまでもありません。

                     2月29日ピアチェンツァ 廣瀬美鈴
                       
はじめまして。廣瀬美鈴です。
2002年秋よりイタリアの国立音楽院(CONSERVATIORIO DI MUSICA
"GIUSEPPE NICOLINI"PIACENZA)に留学しています。

現在ピアノ科8年生に在籍しています。小さいころから歌も好きだったので、
歌と一緒にピアノが活かせる伴奏というものにずっと興味を持っていました。

そしてやってきたのが歌の国イタリア。
オペラ発祥の国イタリア。町を歩けば口笛を吹きながら自転車に乗っている
変なおじさん。オペラを観にいけば、舞台の歌手と一緒にオペラのアリアを
歌っている隣りのおばさん。気が付けば自転車に乗って鼻歌を歌っている私。
こんな私がこれから私なりにイタリアレポートを送らせていただきます。

ときには(???)、(怒!!!)、(・・・)というように思われるかもしれません。
なのであまり気になさらず、かる〜い気持ちで読んでくださればと思います。
それでは、簡単な自己紹介ではありましたがどうぞよろしくお願いいたします。
               
 2004年1月28日
   雪も降りかなり冷え込んでいるイタリア、ピアチェンツァより
                    廣瀬美鈴

Feb-2, 2004